医療職はサービス業とも言われていますが、我々医療職ことコメディカルが患者・利用者の方に質の良いサービスを提供するならば『多職種の連携』は欠かせないと非常に強く感じております。
特に「療法士(PT・OTなどのリハビリ職)」と「介護職」については思うところが多かったので、ブログで記事にして内容を書いていこうと思いました。
この記事で分かること
- 「療法士(リハビリ職)」と「介護職」の連携について
- 連携が大切で欠かせない理由
- 人間関係の構築が必要で最優先にすべき理由
医療分野で働く上で一番大事なことなので、一番最初に伝えることにしました。
まずは『療法士と介護士の連携』について解説します。
「療法士」と「介護士」の連携について
対象者(病院では患者、施設では利用者)の方に関わっていくのは、なかなか大変だったんですけど、その中でも特に大変だと感じるのは『人間関係』でした。
これはどの職場で働いていても共感できる方も多いのではないでしょうか?
病院や福祉施設では人間関係が良好であり、連携していく必要があります。
対象者の方に質の良いサービスを提供していくには、コメディカルの連携(多職種)との連携が欠かせないと思いました。
対象者にサービスを提供していくのはもちろんですが、リハビリ職や介護職など自分達が働きやすい環境にするためにも「コメディカルの連携」は必須だと強く感じています。
多職種の連携が欠かせない理由
上記でも書きましたが、連携が欠かせない理由は主に2つ。
- 対象者(患者、利用者など)へ提供する医療の質の向上
- 職場の人間関係を構築・改善し、働きやすい環境にする
療法士・介護士の連携が大切な理由
- 療法士・介護士が連携することで多職種による連携というのは自分では得られない対象者の情報が得られます。医療などサービス提供の質の向上につながります。
- 療法士・介護士同士が雑談など会話をすることで、人間関係の構築・改善が得られます。人間関係を良くしたいなら雑談など日常会話はかなり大切です。特に愚痴・不平不満がなく、相手を思いやる会話・行動が大切です。
僕は特に「2」が大事だと思っています。
もちろん「1」も大事ですが、特に「2」の「職場の人間関係の構築・改善。働きやすい職場環境にする」ことが大事だと思っています。
まず「1」は対象者にサービスを提供する上で、最も大切なのでしっかり意識しましょう!
そして「2」の人間関係が良くない環境にいるときは、最優先で改善していきましょう。それが叶わないならば、今いる環境を変えることをオススメします。
しかし、確かに「人間関係が一番難しい」というのは事実です。病院・福祉施設だけでなく、どの職場でも絶対に起こる問題です。
有名なアドラー心理学でも「全ての悩みは人間関係」だと言っています。
逆に人間関係の悩みを解決することができたら、僕たちはもっと、対象者(患者・利用者)によりよいサービスが提供できて、自分たちも生き生きと働けるのではないでしょうか?
療法士であればリハビリの知識・技術の向上、介護士であれば介護技術の向上も期待できます。多職種が連携できると、お互いに切磋琢磨できるからです。
医師、看護師、ケアマネとの連携も必須
また多職種とは作業療法士・理学療法士のようなリハビリ職と介護職だけではありません。他にも医師、看護師、ケアマネなどの職種もいるわけです。
当然、医師・看護師・ケアマネなど多職種との連携も必須です。
多職種が情報を共有して対象者の方に接していかなければなりません。
良質な人間関係が最優先で必要な理由
人間関係の構築・改善が最優先で必要な理由。
それは『質の良いサービスを提供するには、自分が幸せに働いていなければならない』からです。これは医療分野だけでなく、全ての分野で言えることです。
この「幸せに働いているという実感」が大切なのです。
絶対条件として、よく言われる言葉ですが『人に幸せを与えるためには、まず自分が幸せにならなければならない』と考えています。
当然他者に貢献する行為は、自分も幸せを感じる行為なのですが、根本的なところは『まず自分が幸せになる』ことです。
自分が不幸と感じていると、相手にも不幸になってほしい…という負の感情が生まれてしまいます。
逆に自分が幸せだと実感じていると、相手にも幸せになってほしい!と考えるのです。自分の心は行動に同じように作用します。
作業療法士の職業ではよく聞くのですが「心が元気だと、体も元気になる」です。対象者(患者・利用者)によく伝える言葉ですが、自分にもあてはまる言葉です。
当たり前ですが、病院や福祉施設では対象者に作業療法士・理学療法士で言えば「リハビリ」、介護士で言えば「介護」というサービスを提供します。
自分の心に闇を抱えていれば、対象者に質の良いサービスを提供できません。それは気がつかないうちに何かしら行動・言動となって対象者も気づいてしまいます。「あまり、この人には関わりたくない…」という方もいるでしょう。
自分が幸せに働いているか?それを占めるのは職場の「人間関係」です。
もちろん幸せに働いていると実感できるためには、自分の給料、職場環境、健康状態、生活リズムなども大きく関係してきます。
しかし大きな部分で占めるのはやはり人間関係ですね。
「療法士」と「介護士」がもっと連携して、対象者に質の良い医療を提供できるように常に意識して取り組むべきだと思っています。
多職種の連携が困難と考えている場合
仕事へのやりがい、職場の成長、対象者に良質な医療の提供は全て「多職種の連携」が絶対に欠かせません。
それでも難しいなら職場環境を変えるという選択肢もアリです。
それでも人間はみんなそれぞれの価値観があり、分かり合えないこともあります。
…ではどうすればよいのか?ここでは長くなるので割愛しますが、また別記事で「職場での人間関係のあり方」について書いていきたいと思います。
ここでは医療職として最も優先すべきことは「多職種の連携」そして「良質な人間関係の構築」ということを伝えたかったです。
記事のまとめ
今回は『療法士・介護士など多職種の連携が大切』について解説しました。
- 「リハビリ職」と「介護職」の連携について
病院・福祉施設でリハビリ職と介護職、看護師など含めたコメディカルの連携は非常に大切である。互いに個人間を尊重し合うことが大事です。
- 連携が大切で欠かせない理由
質の良いサービスを提供するうえでコメディカルの連携は大切。また人間関係が良好だと、お互い切磋琢磨できるので知識・技術の向上につながります。
- 人間関係の構築が必要で最優先にすべき理由
本当に心から「対象者のため」と考えているのであれば、まずは人間関係の構築を最優先にすべきと考える。人間は感情動物なので、対象者へ医療というサービスを提供するのは人間の心が左右しています。
人は幸せに働くべきです。人間関係の良好な構築は幸せに働く条件の必須課題です。
療法士や介護士は確かに大変な職業ではあります。
しかし実は「他者の人生に大きく貢献できる素晴らしい職業」でもあります。他にも「幸せに働ける条件」がありそれを満たしています。
こんにちは、あいひろです。 今まで医療従事者として作業療法士、介護の仕事の経験を積んできました。 人はみんな幸せに働くべきだと考え、今でも日々幸せに働くことを追求しています。 あいひろ 仕事は人生の3分の1の時間を費やします。仕[…]
僕は作業療法士として医療従事者として一生関わっていきます。同じ療法士のみなさん、そしてコメディカルのみなさんと互いを思い合い連携していければ幸いです。
ありがとうございました。