作業療法士である僕が介護予防に特化して関わっていく理由

元気な女性高齢者

こんにちは、あいひろです。

以前は作業療法士として療養型病院、特養(特別養護老人ホーム)などで勤務してきましたが、最近は介護予防に関わっていくことを決意しました。

今後はなるべく「介護予防」に特化して関わっていきたいと思っています。これは療養型病院・特養で勤務してきた経験があるからこそ考えたことです[/voice]

当記事では『作業療法士である僕が、介護予防に特化して関わっていきたい理由』について解説しています。

「介護予防に関わりたい理由」は、これまで重介護度者に関わってきて思ったことがあるからこそ生まれた考えです。

はじめから「介護予防」に関わりたいとは思っていませんでした。

私事の内容になっていますが、僕が「介護予防に携わりたい理由」についてはと思ってくれる方もいるでしょう。

いたら嬉しいです。また共感してくれた人には、一緒に「介護予防に携わっていければいいな!」とも思っています。

当記事では以下のことを解説しています。

  • 重介護度の対象者と関わり気づいたこと
  • 僕が介護予防に関わっていきたい理由
  • 重介護度者の関わった療法士は介護予防に関わってほしい

最初に「重介護度の対象者と関わり気づいたこと」について解説します。

重介護度の対象者と関わり気づいたこと

寝たきりの女性高齢者

僕はこれまで療養型病院・特養で勤務してきました。

上記職場では正直、対象者の介護度が高いです。心身機能が著しく低下してきており、生活レベルは全介助の状態、一日中ベッドで寝たきりの方もいます。

誤解しないように言っておきますが「生活レベルが全介助の対象者が悪い!」と言っているのではありません。

当然ですが生活レベルが全介助の状態になると、身体も思うように動かせない、言葉もうまく話すこともできない…などの状態がみられます。

生活レベルが全介助になっているには、必ず理由があるのです。

僕も含めて、全人類はいずれ「生活レベルが全介助」となります。その期間が短いか、長いかということが問題になってきます。

高齢者であり生活レベルが全介助の対象者からはこんな言葉をよく聞きます。

  • 生きていてもおもしろくない
  • 早くお迎えがきてほしい
  • 身体(カラダ)中が痛いところばっかり
  • こんな状態だと家族に迷惑がかかる

傾聴することは大切ですが、聞いている身になってもあまりいい気はしないのが正直なところです…本当にネガティブな意見が多いのが実情です。

しかしこれが、対象者の正直な意見だということです。

関わることで励まし、「一緒に頑張りましょう!」と言っても、これまで頑張ってきた方々に、これ以上「頑張れ!」というのは酷な話です。

僕は最初は身体のリハビリを行ってきました。拘縮予防(関節が固まるのを防ぐこと)、座位訓練(座る機能が高まること)、食事動作訓練(自力で食事を食べられること)…その人に必要なことに対して介入してきました。

その身体的リハビリとしての介入も大切なのは確かです。しかし同時に「精神的なリハビリ大事」であることに気づきました。

その人が前向きに最後まで生き抜くためには、対象者の声に対して共感し、かつ前向きな言葉を伝えていくことだと思います。

まず「共感」が大事だと気づきました。その次に「前向きな言葉」を発します。ネガティブな言葉は、ネガティブな感情にしかならず、悪循環です。

僕は同時に考えました。「重介護度(要介護3~5)になるまえに、介護予防の重要さを伝えていく必要がある」と…

その人がその人らしく、いつまでも元気に生活していくためには、「介護予防の重要さ(知識と実践)を伝えて、実践していく必要がある」…と。

そのために僕はこれから「介護予防」に特化して関わっていきたい!と考えるようになりました。

僕が介護予防に関わっていきたい理由

元気な女性高齢者

僕は以前このようなツイートをしました。

短い言葉ではありますが、僕の理想は「生産性が高い現役高齢者を増やす」ことです。現役100歳になっても介護を必要とせず、自分らしく元気に生きてほしいと考えています。

目指す目的はピンピンコロリなんですけど、これがまた難しいんですよね…

僕は現在、作業療法士として「介護予防」に関わった仕事をしています。

「介護予防」と言っても、僕も理想にはまだ遠いのですが、少しでも関われてよかったと思っています。

実際僕の今の仕事は、介護保険を使わないサービスで、元気な高齢者たちを施設に集めてトレーニング指導や脳トレなど行っています。

「介護予防」ということで、要支援・要介護になっていない高齢者の方々を対象に関わっています。※一部のなかには要支援・要介護者も含まれています

重介護度に対して元気な高齢者の方々が多いです。よくしゃべるし、よく動くし、やりたいほうだいの元気な高齢者もいます(笑)

しかし元気な高齢者もいるのですが「フレイル状態の高齢者」もいます。

フレイルとは「健康な状態から要介護へ移行する中間の状態」のことを言います。原因としては加齢・運動不足・病気の進行などが挙げられます

フレイル状態の方は、デイサービスと併用している方もいます。

とにかく僕が介護予防に関わる理由は「元気な高齢者を増やし介護を遅延させること」、「生産性が高い現役100歳を目指すこと」です。

ピンピンコロリを目指す

ピンピンコロリって知っていますか?

ピンピンコロリとは簡単に言えば「元気な状態からポックリ逝く」といくような状態です。寝たきりになって余生を過ごすより、そんな死に方が理想じゃないですか?

僕は例えばですが、昨日美味しいものたくさん食べて、お酒も飲んで、笑って、明日の朝になったらポックリ逝っている…そんな死に方をしたいです。

ピンピンコロリになる方法は、まだ僕も追及中です。正直どのように生きていけばピンピンコロリでポックリ逝けるか分かりません。

とにかく「健康な状態をいつまでも保つ」ことは必要不可欠だと考えています。

寝たきり状態を観るのは辛いです。辛い気持ちをしてきたからこそ、そんな死に方を追求し理想の生き方について情報発信し続けます。

療養型病院・特養で勤務経験がある療法士は介護予防にも関わってほしい

寝たきりからの回復

療養型病院や特養(特別養護老人ホーム)で働いてきたことがある、療法士や介護士は介護予防にも関わってほしいと思います。

それは療養型病院・特養で働いたことがある人は「介護予防の重要さが理解できる」からです。

重介護土者が多い療養型病院・特養では「その人がその人らしく最後まで生きるのをお手伝いするエキスパート」として働くことになります。

重介護度者に対して求められるスキル

  • 覚醒レベルが低い人に対して、覚醒レベルを向上させる方法
  • 食事をうまく飲み込むことができない人に対しての摂食方法
  • 寝たきりの人に拘縮・褥瘡を防ぐにはどのようなポジショニング

そして、最後にいきついた僕の考えは…

そのそもこのような状態になることを防ぐことはできないのか!?

最終的に「介護予防の重要さ」を感じることができるはずです。

もちろん療養型病院・特養でも「心身機能の維持・低下を防ぐこと」はかなり重要です。

しかし残念ながら、現状では重介護度者に対して心身機能の向上はあまり期待できません。

僕も今まで関わらせてもらい、もちろん自分の知識・技術が足りない点もあります。しかしそれだけではありません。理由として…

  • 療養型病院ではたくさんのリハビリ介入ができない

療養型病院(維持期)では、リハビリ介入できる単位が極端に少なくなります。

1ヵ月につき13単位(260分)しかリハビリ介入できません。

  • 特養では療法士人数が圧倒的に少ない

特養では、そもそもリハビリを殆ど介入できません。

利用者にとって特養は「生活する場所」であるため、生活リハビリを行っていきます。

療法士や看護師による機能訓練指導員が1人在住しており、生活リハビリなど介護士に指導したりして介入していきます。

  • 重介護度者へのリハビリ需要はほとんどない

そもそも重介護度者へのリハビリ需要はほとんどありません。

その理由は僕もうまくは言えませんが、僕なりに考えた結果は「これまで頑張ってきた方々に、リハビリで頑張れ!というのはおこがましい」と考えたからです。

リハビリは楽ではありません。もちろん重介護度者にとって積極的なリハビリを望む方もいます。しかしそれは”ごく一部“です。

そのため高齢者に対して本来、大切なことは「重介護度者になるまえの介護予防リハビリ」です。

「介護予防に関わりたい」という療法士は、環境を変えるために転職サイトを活用することをオススメします。

しかし、あえて重介護度者がいる職場で、自分なりに自己研鑽をすることもオススメします。そうじゃないと「介護予防の重要性」が伝わらないからです。

マイナビコメディカル:豊富な求人案件を扱う。急募・好条件案件など多数求人あり。事前に知りたいことも確認できる。働く条件・給与交渉も任せられる。

PTOT人材バンク:療法士の中で最も知名度が高い求人・転職サイト。療法士としての専門的知識を積み上げたい、自己研鑽をしたい場合はオススメ。病院・福祉施設など求人数も多い。

訪問リハビリ、デイサービス、デイケア、シニア専用のパーソナルトレーニング…関わる方法はいくつでもあります。

今回は『作業療法士である僕が、介護予防に特化して関わっていきたい理由』について解説しました。

ありがとうございました。

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