介護士はノーリフトケアを実践しよう【腰痛0を目指す】

  • 2020年2月22日
  • 2020年12月10日
  • 介護士
ノーリフト移乗

こんにちは、OTのあいひろです。

『介護職はノーリフトケアを実践していくべき』について解説します。

 
あいひろ
高齢者がいる医療現場では、身体機能低下により移乗(トランスファー)は毎日介助している人も多いはずです。僕はノーリフトケア(持ち上げない介助)の研修を受けて、介護職と共に「ノーリフトケア」を実践してきました。今では持ち上げない介助を普及していくという考えを持っています。
ノーリフトケアは「今までキツイという固定概念から外れた、楽に介助できる移乗(トランスファー)方法」です。

介護士として働いている方に聞きたいのですが、普段動けない(全介助)対象者に対して、どのような移乗方法をしていますか?

移乗方法が全介助の対象者だと「力頼りな全力移乗介助」になってしまいがちですが、そんな介助方法はハッキリ言って古いやり方です。

ハッキリ言うと「まだそんなキツイ介助でやってるの!?」という思いになります。そして下手なトランスファーは身体的にもデメリットが多く生じてしまいます。

僕が言いたいのは「移乗にせよ、他の介助にせよ、介助はもっと楽にするべきだよ」と言いたいのです。介護はキツイという概念を払拭させたいです。

当記事では以下のことを解説しています。

この記事で分かること

  • 移乗方法が力頼りの全介助だとデメリットが生じる理由
  • ノーリフトケアを実践すべき理由
  • 持ち上げない介助「ノーリフトケア」の導入

最初に「移乗方法が力頼りの全介助だとデメリットが多い理由」について解説します。

移乗方法が力頼りの全介助だとデメリットが生じる理由

移乗方法(トランスファー)が力頼りの全介助だとデメリットしかありません。

介護士なら分かっていると思いますが、対象者に対して力頼りの移乗を全介助で行うことはハッキリ言ってメリットは一つもありません。

それを分かっているのに、未だに「無理して持ち上げる介助」を継続している職場があります。対象者のため、介護士のため…考えを改める必要があります。

なぜここまで言うのかという理由を考ると分かると思いますが、僕なりの理由を示します。

介助者の腰痛リスク増加と悪化

腰痛

介護士という職業は「腰痛」との闘いとも言われています。それは対象者を「立ち上がり・立位保持(立ったままの姿勢を保つこと)」又は「移乗」レベルが低下しているほど、介護士は介助の負担が増えてきて、「腰痛」を助長させる恐れがあるのです。

対象者の「立つ」という行為の介助レベルが高ければ高いほど負担は増えます。

また対象者の性別・身長・体重によって負担レベルが増減してきます。

【介助負担レベル】

  性別 身長 体重
負担増 男性 高い 多い
負担減 女性 低い 少ない
  • 一番負担が多いのは全介助・男性・身長が高い・体重が多い対象者
  • 一番負担が少ないのは自立・女性・身長が低い・体重が少ない

対象者の「立つ」という行為が介助量が多いほど、介助者の身体的にも負担がかかるのは言うまでもありません。

今の時代でも介助量が多い利用者を『力尽く』で介助をしていますが、ハッキリ言って対象者にも介助者にも相当な負担がかかってきます。

ここで言う負担とは…

  • 介助者の腰痛や疲労の増加
  • 対象者の筋緊張によるこわばりの増加

上記のデメリットは長く続けていれば、いずれ問題になります。

介助者の場合

介助者は「腰痛」が長引けば、介助ができなくなってきます。腰ベルトをつけて疼痛緩和を図りますが対処療法です。

腰ベルトを装着し続けることはデメリットもあり、お腹・背中周囲を守る筋肉である「体幹筋」が弱くなります。

体幹筋が弱くなると当然、お腹や背中周囲の筋肉が弱くなるため、腰も痛くなりやすいということです。

介助される側の場合

また介助される側「対象者」は全介助にて介助されると身体の緊張が強くなり、身体が固まってしまいやすくなります。

何故、身体が固まりやすくなるかと言うと、対象者は全介助で介助される心理として「何されるか分からない」「思い通りに身体が動かせず、他人に動かされる恐怖」などが心理的に働くからです。

人間は恐怖で支配されると身体に余計な緊張がはいることは分かると思います。

対象者の身体が固まってしまうとどうなるか…?

関節が固まってしまう『拘縮』を助長させるリスクがあるのです。『拘縮』が進行すると言わずもがな、さらに介助負担を増やしてしまいます。

間違った移乗方法は「介助する側」「介助される側」に相当なデメリットが生じることを覚えておきましょう!

介護職にすすめたいノーリフトケア

ノーリフト移乗

僕が『介助量が多い対象者』の方にオススメしたいのが『ノーリフトケア』です。

『ノーリフトケア』とは持ち上げない介助のこと。

持ち上げない介助をすることで、楽に介助ができて、介助される側も当然楽になります。

介護の世界で良く聞く言葉があります。

『介助者が楽になると、介護される側も楽になる』。介護の世界では、介護士も対象者も精神と身体がつながっているのです。

介護者の日頃の介助方法以外にも態度・言動も、対象者には伝わっています。

例を挙げれば、介護士が普段から”粗雑な介護“をしていれば、対象者からも”あまり関わりたくない介護者“というレッテルを貼られてしまいます。

粗雑な介護をする理由は、1つは介護技術が足りず、介助方法が間違ったキツイやり方でやっている可能性もあります。

キツイ介護技術ではなく、楽な介護技術をなるべく実践していくべきです。

これから介護技術は「キツイ介護」から「楽な介護」へとどんどん進化してくるでしょう。介護はキツイというのは、もう古い過去の風習です。

対象者の立位・移乗が楽になる介助方法が「ノーリフトケア」です。

持ち上げない介助『ノーリフトケア』

人々の連携

前述したとおりノーリフトケアとは『持ち上げない介助』。介護でチカラを行使することは、もはや時代遅れです。

まだまだ主流にはなっていませんが、少しずつ福祉施設でも導入・実践がされているようです。

ノーリフトケアについては一般社団法人『日本ノーリフト協会』が推進されています。現代病の腰痛を防ぐこと、対象者の褥瘡・拘縮予防のためにノーリフトケアは推進されています。

日本ノーリフト協会では、定期的に養成講座や研修を開催しています。詳細は公式ホームページからご確認ください。

→ 「日本ノーリフト協会」公式ホームページ

僕は作業療法士ですが、介護福祉士の職員と連携し、ノーリフトケアの研修・養成講座に参加しました。とても勉強になったのを覚えています。

『持ち上げない看護、抱え上げない介護』。非常に大事な要素です。

ノーリフトケアで楽な介護を実践していきましょう!

職場でノーリフトケアを導入していない職場で、現状では導入が難しい場合や、ノーリフトケアを勉強したい職場で働きたい場合は、ノーリフトケアを実践している職場に環境を変えることをオススメします。

ノーリフトケアを導入している職場では、積極的に活用しているようです。

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以上『介護職はノーリフトケアを将来のために実践すべき』という内容でした。

今では「ノーリフトケア」を積極的に進んで行っている法人もあります!そういった職場で経験を積み、それを当たり前にしていかなければなりません。

カラダを使って技術を行うのではありません、カラダと福祉用具をバランスよくつかって技術を上手くつかうことが大切です。ノーリフトケアはそんな「介護技術」です。

もう一度言いますが、対象者(患者・利用者)が楽になればなるほど、介護士も楽になります。キツイというイメージはもう無くしてしまいましょう!

記事のまとめ

  • 移乗方法(トランスファー)が力頼りの全介助だとデメリットが生じる理由

介護士の心身ダメージの増加(腰痛や疲労など)、介護される側(患者・利用者)の精神的負荷・筋緊張増加など悪影響が生じる可能性が大きい。

  • ノーリフトケアを実践すべき理由

ノーリフトケアとは持ち上げない介助。介護技術+福祉用具を活用するので、介護士は楽に介助をすることができる。結果、介護士も対象者も心身共に楽になれる。

  • 持ち上げない介助「ノーリフトケア」の導入

持ち上げない介助「ノーリフトケア」は勉強や研修が必要。ノーリフトケアについては「日本ノーリフト協会」が推進しています。

法人内でノーリフトケアができない場合…

もし法人内でノーリフトケアの必要性を発信しても、それが何らかの事情で取らない場合「介護士として働く環境」を変えることをオススメします。

自分の心身の影響、新しい介護技術の研鑽、対象者に心身共に安心した介護をしていきたい…これらのクレド(心構え)は大切です。

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ご協力のお願い

介護職や多職種から「ノーリフトケア」について意見などがありましたら、コメント等に記載してもらえると嬉しいです。

ありがとうございました。

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