寝たきりからの回復法【本来のリハビリのあり方】

介護職と利用者・患者

こんにちは、あいひろです。

 
あいひろ
今まで療養型病院・特養で累計8年ほど勤務してきました。現場では介護度が高い寝たきり(臥床傾向)にある対象者に関わってきました。作業療法士として関わる自分は、どのように離床させるか試行錯誤してきました。当記事では僕のリハビリ介入への経験談を話していきます。

この記事では、今までのリハビリ介入の経験を活かして『寝たきりからの回復法』について書いていきます。

そしてさらに僕が大事だと感じた「本来のリハビリのあり方」について意見も書きます。

この記事で分かること

  • 寝たきりから回復する2つの大事なこと
  • 本来のリハビリのあり方とは!?

まずは「寝たきりから回復する2つの大事なこと」について解説します。

寝たきりから回復する方法

寝たきりからの回復

まず「寝たきりから回復」というのはどこまで回復することを言うのでしょうか?

ハッキリとした答えはないのですが、僕の答えは「寝たきりだった状態から、寝たきりではない生活を送れるようになった」ことが寝たきりからの回復だと思っています。

寝たきりの対象者が、そういう状態になるためには、僕たちリハビリ職はどのように介入していけば良いのでしょうか?

これもセラピストによって答えは様々だと思いますが、僕が過去に寝たきりの対象者に対してアプローチしてきた結果を含めて解説します。

ベッド上で定期的に端座位をとっている

まずは定期的に端坐位(背もたれなしで座る姿勢)をとっているか?…これが重要になってきます。

もちろん、もともと寝たきりだった人が本人自身の力で端坐位をとることは困難でしょう。

介助があっても良い端坐位がとれるかどうか?です。

全介助でも構いません。

対象者のバイタルが安定して端坐位保持が数分とれる状態であるならば、定期的に端坐位をとる時間を増やしていくべきです。※介助ありでもよい

端坐位をとれることが、寝たきりからの回復できる手段の1つです。

理由としては、まず端坐位がとれると「車いすへ離床」ができます。最初は短い時間でも良いのです。10分程度や昼食の時間だけ…など。

とにかく「寝ている状態が続かない」ことが大切です。

寝ている状態が長いと、廃用症候群(身体能力の大幅な低下)を進行させてしまいます。これはリハビリ職が介入しているならば避けたいところです。

また端坐位のときに、身体にはたらく機能がたくさんあります。

  • 座る姿勢を保つ筋力がはたらく
  • 姿勢を保とうとするバランス能力がはたらく
  • 覚醒が向上し、言語や呼吸能力の機能がはたらく

端坐位の姿勢になることで身体に様々な機能が働き、相乗効果が生まれます。

とにかく、まず寝ている状態からの回復する方法は「定期的に座る時間を設ける」ということがカギになってきます。

しかしリハビリ職は介入できる時間が決まっています。

時には介護士・看護師に協力を依頼し、多職種が連携し、対象者の機能を回復させるという同一の目標をもって介入すべきです。

次に「本人の意欲が大事である」ということを解説します。

本人の意欲が大切

上記では「端坐位(座る姿勢)を定期的にとる」ことが、寝たきりからの回復手段の1つであることを解説しました。

そしてもう1つの寝たきりからの回復できる方法は「本人の意欲が大切」だということです。

寝たきりの状態になると、どうしてもネガティブな考えになってしまいます。

すでに認知機能が低下し意思疎通もうまく取れない方は難しい状況ではありますが、認知機能・意識がしっかりしていて寝たきりの状態にある人は「本人の意欲」が寝たきりから回復できる重要な要素とも言えるでしょう。

本人に「回復したい!」という意欲があると、当然それは動作によってもあらわれてきます。自発的な動きが増えるということです。

「自発的な動き」が増えてくると、生活動作能力(ADL)も向上してくるのは言うまでもないでしょう。

そして自発的な動きというのは「本来のリハビリのあり方」ともいえます。

本来のリハビリのあり方

上記でも伝えましたが、本来のリハビリのあり方というのは「対象者(患者・利用者)が自らカラダを動かすこと」だと思います。

僕たちセラピストが対象者の身体を間接的に動かすことも大切ですが、最終的には自分たちで動かしていかなければなりません。

例えば関節可動域訓練では他動・自動運動というものがあり、他動は他の人(セラピストなど)によって動かしてもらうこと、自動は自ら動かすことです。

自動でできる運動を、他動で行ってもこれはリハビリとは言えません。

自動で運動できる対象者は、極限まで自動で行ってもらう…これを繰り返して本来の動きを取り戻していくことが大切です。

話が分かりにくかったかもしれませんが、本来のリハビリのあり方というのは「自発的な動作を引き出すこと」、これがリハビリの極意ではないでしょうか?

リハビリのあり方については、明確な答えはありませんが、僕は「常に対象者が自ら自発的な動作を引き出していくこと」…そう思っています。

リハビリ職種の連携が大切

人々の連携

リハビリ介入した対象者が寝たきりから回復したら、理学療法士・作業療法士たちセラピスト側もとても嬉しいことです。

もしそのような経過をたどった対象者がいたら、寝たきりの状態から、どのように回復していったのか記録をしましょう。

その「経過をたどった記録」はまた別な対象者にも活用できます。同じような寝たきりの対象者がいたらアプローチとして介入できるということです。

僕も記録をとっていて「定期的に端坐位をとること」「本人の意欲があること」が、寝たきりから回復できる影響は結構大きかったと思います。

介護士・看護師とも連携し協力してきました。

理学療法士・作業療法士リハビリ職や介護士・看護師など多職種が連携して、対象者に介入する場合は、連携が必須です。

対象者に貢献することが一番のやりがい、そして自分たちセラピストの成長につながります。

リハビリ職は「人の人生に希望を照らす偉大なる職業」だと僕は本気で思っています。これは介護士・看護師の職業もあてはまります。

幸せに働く条件とは『他者貢献のこころ』『自分が好きなことを仕事にする』ことです。もう一度いいます。

幸せに働く気持ち

  • 自分が好きなことを仕事にする
  • 創意工夫ができる
  • 新しい結果を出し続けることができる
  • 他者貢献のこころ

…かなり大事なことなので、覚えておいてほしいです。

以前このようなツイートをしました。

理学療法士・作業療法士(リハビリ職)は人の人生に大きな影響を与える仕事です。『他者貢献のこころ』という面では大きく当てはまる職業であることを誇りを持ってほしいです。

以上『寝たきりからの回復法』について解説しました。

もし当記事を読んで他に意見(もっとこうしたらいいんじゃないか?こういった方法がある…など)があったら教えて頂けたら幸いです。

当ブログがリハビリ職・介護職・看護師にとっても有益な記事になると幸いです。

ありがとうございました。

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